
仕事について、改めて考えました。
この場所で、わたしはどれだけ多くの人の日常を垣間見れるのだろうかと想像しました。
ともに働くスタッフ、お客様、東急SCの人達、隣人さん、業者さん。
どの人の、どの生活にもいろんなドラマがあり、いろんな話を聞かせてくれます。
話さなくても、一瞬の表情も人は何かしらのドラマをもって呼吸していることを知ります。
私はここにいて、誰かのほんの少しの時間を見守るわけですが、
お水もう少し欲しいかな、もう珈琲だしていいかな・・・と、
お客様として見ているわけではなく、しぐさ、音、姿勢、表情、そこにいるその姿全体で
いつの間にか発しているその人自身のストーリーを受け取っているんだと気付きます。
世界一の人口密度をもつ東京の街で、もうすぐ3年です。
たくさんの人と出会い、いろんな話をし、いろんなストーリーを受け取りながら、
星野道夫の「こんなにも沢山の人達とすれ違いながらも出会うことのない悲しみは、
言いかえればひとつの出会いのかけがえなさ、そして喜び」という言葉の意味を
ずっと深く理解するようになりました。
私がここで働いていて、それでお茶が飲みたいと思って誰かがここにきてくれて、
20分、30分でもそのほんの少しの組み合わせが不思議で、何ていえばいいんだろう。
・・・一期一会。その人に、その瞬間一番のおもてなしをしたい。
その日に枯れてしまう満開のお花を私のためだけに飾ってもてなしてくれる、
私の茶道の先生が教えてくれること。
本当にいい人しか働きにやってこない私たちのエクリュ。
そんないい人達と働いていても、一つのことを一緒にやれば
問題はいつだって起こるし、本当に悩むこともあります。
でもそんな人間関係も含めて、何が本当の問題なのか、
店を経営する最小限のしくみを勉強することができるこの店で働けた事は、
本当に良い事だと思います。
一方で世の中には信じられない事件や不条理な問題がありますが、
そういう事にがっかりするより、今日もエクリュではすてきな仲間が、
尊敬し合えるみんなが、お互いに少しずつ関わりながら、
自分のことを見つめながら営業していることを想う方がずっと世界を良くできると思える。
身近なみんなの笑顔を大事にしたいし、もちろん自分の笑顔も大切にしたい。
もっと汚い社会をみて大人にならないといけないと今でも沢山の人に言われますが、
必要のない悩みに揉まれて妥協しながら過ごすより、
まずここでまっすぐに育てて頂いたことには感謝しないといけないと思います。
どんな経験も感動も、明日のエクリュの仕事につながることがうれしいです。