we went to the Ocean.

















海に行ってきた。
好きなあの小説のはじまりの街。

行った先の海で、「海に行きたい」っていう気持ちは、
あの海に帰りたい、ってことだったんだと気がついた。
知らない海と、知ってる海。
行く海と、帰る海。
違うんだね。

でも楽しかったよ、海に着くまでの興奮がとくに。
物語のとおり、確かに砂が白かった。
海の色もきれいだった。
そしてゴミだらけだった。 
愛されていない場所だなと思った。
 
丸太を持ち上げてできた椅子が、
みんなとても気に入った。




















高萩、伊師浜。
may 28th 2008

















黒磯はまだ春です。
なんか、春が長いなぁ。
あっという間に初夏がくる宮崎とは違って、
日に日に変化するけど、しっかり春という季節がここにはあります。

この街では一年で一番、春が好きです。
那須の春、緑がすごいよ〜
でも宮崎では冬が本当に好きです。

 

Steve Jobs Stanford Commencement Speech 2005

記憶から知ること


















人の記憶はどこまでも続いている。
ふとしたきっかけでつながって、思い出すだけで何か大切な事に気が付く時がある。

先週、学生の頃の友達がふたり泊まりにきてくれた。
話をしているうちに、段々に思い出す映像の多さ。
その当時は何の役にも立ちそうになかった様々な出来事が、
すべて今につながっていることを改めて実感する夜。
佐多岬。今自分が求めている究極のリラックスはあの日の午後だと思う。
同じ記憶を、同じ感覚で覚えている友達がいるのはとてもすてきなことだ。

高専の頃、ニュージーランドから来ていた英会話の先生と仲良くなって、
何人かで佐多岬という田舎町に、泊まりがけでダイビングしに行ったことがあった。
何度か潜って疲れてシャワーを浴びて、
今昼寝できたなら無敵だねと話していた午後に、
その先生が言った言葉を思い出した。

" I love to talk about nothing, but everything."

どんな話をしていたか全く覚えていない。でもこの言葉だけ、覚えてる。
そう、それがこの言葉の意味。
明日には忘れている様なくだらない話をして、
でもその時間がかけがえのないものだと知っていること。
「そんな風に一緒に過ごせる友達をみつけるんだよ。」
こんなに時間が経って甦る彼のメッセージ。
他のみんなは畳ですでに夢を見始めていて、
遠くから正午のサイレンが聞こえていた気がする。
最高にほぐれていて、気持ち良かった記憶・・・
あの日に戻りたいと思う唯一の記憶かもしれない。

”先をみて、点を繋げる事はできない”最近この言葉が頭から離れない。
スティーブ・ジョブスのスピーチで得た価値ある言葉のひとつだ。
私たちにできる事は、あくまで過去を振り返って点を繋げること。
未来を予定する事はできないという考え方。
組み立てるのではなく、好奇心と直感に従って今に正直になる事が
価値ある未来を作ることを信じなくてならない。
なかなかできる事ではないと思うが、
でもそれができる状態にあるのだから努力しなければならないとも思う。
今しか見えないものがあるはずだ。

さっき大笑いした後に、なぜ笑っていたのか思い出せなかった。
でもその瞬間、私は nothing, but everything という言葉を思い出し、
ふたりというかけがえのない友達の存在を改めて知った。
そしてそれは再会したから思い出した、
あの言葉から導かれたものだと私はあの頃予想できただろうか。
そういえば、ほんの3日前にもくだらない話に沢山笑っておにぎりを食べた。
この街で出会った、素敵な人達との気持ちのいい朝だった。

そんななんでもないけど後々思い出すような時間を
誰かとカフェに来る人に過ごしてほしいと、私は思っているんだ。



 
 

5月1日 つづき


































そして今週がみごろのたんぽぽの草原へ。

 

5月1日

















来客あり、おにぎり。