Cafe1

カフェという仕事について、よく考える。

新しいお店のオープンに携わり、ちょうど1年。
こころから愛した2つのカフェのクローズもここ2年の間に経験した。


今日は木曜日、お休み。
朝は休みの日恒例のそうじをして、こまごまたまった事を済ませ
ちょっとコンビニまでFAXを送りにいく。
コンビニまでくると、すぐに近くにある喫茶店に手招きされた気がした。
開店の12時まであと30分。
本屋でうろうろしつつ、やっぱり買ってしまう「cafe & restaurant」
今回の特集はヤバいなぁと思いながら、少し高いので見ぬ振りをしていたのだけど。
今月号のテーマは「自分らしいコーヒーをいれる」

読みたくてたまらない本をもって喫茶店に入るしあわせはきっとみんな知っているだろう。
今日という休みがもうすでに素晴らしい。
久しぶりに顔を出すので、怒られるかなぁと不安ながらお店に入るがマスターはまだだった。
お店を見回し懐かしさを感じ、あぁやっとコーヒーを楽しむ余裕が出てきたんだと実感。
人それぞれ色んな基準、気分のバロメータがあると思うのだけど、
私の場合、ちゃんとコーヒーを楽しめるかどうかは重要なポイントだ。

「cafe & restaurant」を読みながら、いい記事に会う。
出会うしかなかったんだなと思う。今年はご褒美がたくさんだ。
この一年で学んだ事、うまく表現しきれなかった事、ばらばらに心に散っていたものが
本当にそのまま文字になっていて驚いた。

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管理とは、結果の原因を探りその原因を取り除き、
より良くする為のシステムや決まりを作る事。
管理のまえに、必要なのが教育と訓練。
教育とは目的と方法を教える事で、
訓練とは出来るまで繰り返し行う事。
目的と方法を知り、出来た喜びを知り、その成果を公平に正しく評価されて
はじめて人は成長する。
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自らが先頭に立ち、自らが主役の店長ならやっぱりついていけない。
ここはカフェだ。カリスマデザイナーのブランド店ではない。
カフェは、縦ではなく横。
人は自らの願いや理想を実現するために、お店で働くんだ。
その人が、この場所で何をやりたいのか、それを見つけてやり遂げてもらえたら。
だから私はその実現を応援し、見守り、評価してあげたい。
一緒に喜べるならそんな幸せはないと思う。
そしてそれがその人のプライドとして、自分に自信を持って毎日を楽しんでくれるなら。
一緒に泣いたり、笑ったりできるスタッフを大切に、と朝日兄さんが言っていたな。
ただまだ自分が知らない事が多すぎて、若すぎて、
やりたい事に追いつけないのがもどかしいだけ。
たったひとりでも、たった一秒でも誰かを笑わせてあげれたら。
どんどん成長したい。ぐんぐん夢に向かって生きたい。

カフェというのは、その瞬間に、その場所に、その人にぴったりの事を表現してこそ。
同じオーナーの同じ名前のカフェでも、やる事、出来る事、人も何もかもが違うんだ。
何をしたかったのか。
何店舗増えても、目指すものにブレがないかどうかは、その先頭にいるオーナー次第だ。
スタッフはそれに共感し、
一緒にその時間を作る楽しさや喜びでつながっていきたいと思うかどうか。
シンプルだ。
SHOZO CAFEに教えてもらった事はそれだと思う。

最近はもう辞めていったスタッフ達と遊んだり話したりする事が多かった。
みんな、お店で悩んだ結果辞めていき、しっかり自分の幸せに向かっていった人達だ。
そんなみんなが今、いい顔をして元気にしている様子を、
私も笑って応援できるこの時がきて良かった。
辞めていったみんなも、いまも一緒にいるみんなも、新しく一緒にいるみんなも。
ここにお店が、カフェがあるからすれ違う事が出来た人達との出会いは奇跡のようだ。
だから、カフェっていいよな。
人と人が出会う場所。
こんなに沢山の人間がこの地球には生きているのに、
出会えない人なんていっぱいいるっていうのに。

一度きてくれたお客さんが又きてくれる事。
少しでも携わっていたスタッフが元気な顔をみせに会いにきてくれる事。
新しいスタッフとの出会い。
日々のささいな笑い声。
もの作りを楽しめる時間。
これがここエクリュたまプラーザ店での仕事の醍醐味だ。


休みの日には、お店に立ちたくなる。
お店にいる日には休みがとても楽しみになる。
いいバランスが最近取り戻せてきた。



残り半日のお休みも、ゆっくり出来そうだ。